モビールを手作りしてみたものの、「さて、これをどうやって吊るそう?」——ここで手が止まってしまう方は少なくありません。天井に穴を開けるのはためらうし、かといって置き場所も決まらない。この記事では、天井に穴を開けなくてもモビールを吊るせる方法を中心に、飾る位置の基本から安全チェックまで、家庭の状況に合わせて選べるように整理していきます。
先生、白黒のモビールは作れたんですけど……これ、天井に穴を開けないと吊るせないんでしょうか? 賃貸なので、できれば穴は開けたくなくて。
よく聞かれるところですよ。実は、天井に穴を開けなくても吊るす方法はいくつもあるんです。使わなくなったベビーメリーのスタンドを活用する手もありますよ。今日は、飾る位置の基本から順番に見ていきましょう。
まだモビールを作っていない方や、種類ごとの作り方を知りたい方は、モンテッソーリ・モビールの4種類と安全な飾り方もあわせてどうぞ。理論を先に押さえておくと、吊るし方の話もぐっと分かりやすくなります。
吊るす前に|モビールを飾る位置の基本

どんな方法で吊るすかを考える前に、まずどこに・どのくらいの高さに飾るかを押さえておきましょう。ここは、どの吊るし方を選んでも変わらない土台の部分です。
モビールは、赤ちゃんが起きて過ごす活動スペースの上に飾ります。あお向けに寝かせたとき、顔の真上ではなく、視線の少し先に全体が入る位置がいちばん見やすくなります。真上に飾ると、万が一外れたときに顔にかかってしまうので、少しずらした位置を選ぶのが安全の基本です。
高さは、赤ちゃんが手を伸ばしても届かないところに。数字で角度や距離を決めるより、赤ちゃんの様子を見ながら、無理なく目を向けられるところへ合わせてあげてください。この位置の考え方は、理論の記事や各作り方の記事とまったく同じです。
天井に穴を開ける方法と、ためらう理由

いちばん自由度が高いのは、やはり天井にフックを付けて吊るす方法です。位置も高さも思いどおりに決められ、モビールの真下に活動スペースを作りやすいという良さがあります。
ただ、実際にはここでためらう家庭が多いのも確かです。賃貸で穴を開けられない、天井の下地がどこにあるか分からない、一度開けた穴は元に戻せない——理由はさまざまです。天井フックは、下地のある位置にしっかり固定できてこそ安全なので、軽いモビールでも取り付け場所は慎重に選ぶことが欠かせません。
穴を開けられる環境で、確実に固定できるなら、天井フックは有力な選び方です。そうでない場合は、この先の穴を開けない方法から選んでいきましょう。
メリーのスタンドを活用する|使わなくなったアームを再利用

穴を開けない方法って、どんなものがあるんですか?
いちばんおすすめしたいのが、ベビーメリーのスタンドを活用する方法です。ベッドに取り付けたり床に置いたりして使う、アーム付きのメリーがありますよね。あのアームに、手作りのモビールを吊るし替えるんです。
多くのベビーメリーは、アームの先に人形やパーツをぶら下げる作りになっています。その人形を外して、代わりに手作りモビールを吊るすと、天井に穴を開けずに、ちょうどいい高さから吊るせます。役目を終えてしまいがちなメリーの、うれしい再活用にもなります。
床置きタイプのメリースタンドなら、活動スペースのマットのそばに置くだけ。ベッド取り付けタイプでも、起きて過ごす場所に合わせて使えます。
ただし、メリーのスタンドを使うときは、次の点を整えてから吊るしてください。
- 耐荷重に収まっているか……メリーはもともと軽い人形を吊るす前提の作りです。手作りモビールが重すぎると、アームが傾いたりスタンドが倒れたりします。パーツを軽く作り、吊るす前にアームがぐらつかないか確かめます
- しっかり固定する……モビールを吊るすフックや糸が、アームから外れない工夫を。ベッド取り付けタイプは、留め具がゆるんでいないか毎回たしかめます
- 倒れない場所に置く……床置きスタンドは、赤ちゃんや家族が引っかけて倒さない位置に。脚の安定した平らな床を選びます
作ったモビールがどれも軽いほど、メリーのスタンドとは相性がよくなります。軽く仕上げるコツは、ダンサー・モビールの作り方でくわしく触れています。
そのほか、穴を開けずに吊るす方法

メリーのスタンドのほかにも、天井に穴を開けずに吊るす方法があります。家庭の状況に合わせて選んでみてください。
突っ張り棒+S字フック
部屋の角や、はり(梁)の下などに突っ張り棒を渡し、S字フックでモビールを吊るす方法です。手軽ですが、突っ張り棒は落ちてこない強さで固定できているかが肝心。ゆるみやすい場所や、重いモビールには向きません。取り付けたあと、軽く下に引いて外れないかたしかめておきます。
床置きのモビールスタンド
フロアスタンドのように、床から曲がったアームでモビールを吊るす専用のスタンドもあります。穴を開けず、置く場所も動かせるのが利点です。脚が安定して倒れないか、アームの高さが手の届かない位置にあるかを確かめて使います。
避けたほうがよい場所
照明のレールやダクト、カーテンレールに吊るすのは、本来モビールを支えるための場所ではないので避けます。器具を傷めたり、思わぬ拍子に落ちたりすることがあります。吊るすのは、モビールの重さを受け止められる場所に限りましょう。
どの方法でも守る、安全チェックの4原則

吊るし方が変わっても、守る安全の考え方は同じです。飾る前に、次の4つを整えておきましょう。各作り方の記事と共通の、いちばん大切なところです。
部品が外れない工夫をする
- 糸の結び目は二重にし、使うたびにゆるみやほどけがないか確かめる
- 棒や小さなパーツ、フック、スタンドとのつなぎ目が外れないかたしかめる
- 吊るす土台(天井フック・アーム・突っ張り棒)が、落ちてこないか毎回たしかめる
顔の真上を避けて飾る
あお向けにしたとき、モビールが顔の真上に落ちてこない位置——視線の少し先に飾ります。万が一外れても顔にかからない場所を選ぶのが基本です。
手の届かない高さに固定する
- 赤ちゃんが手を伸ばしても届かない高さに吊るす
- 土台がぐらつかないよう、しっかり固定する
- 手を伸ばしてつかもうとしはじめたら、視覚モビールは卒業の合図
眠る場所には常設しない
モビールは、赤ちゃんが起きて過ごす活動スペースで、大人がそばで見守れる時間に使うものです。眠る場所に置きっぱなしにせず、寝かせるときは外すか、安全に離れた場所へ移してください。
吊るし方の安全チェック
- 糸・棒・パーツ・土台が外れないか、使うたびに確かめる
- 顔の真上を避け、落ちてこない位置に飾る
- 手の届かない高さに、土台ごとしっかり固定する
- 眠る場所には常設せず、起きている時間に見守って使う
よくある質問
賃貸でもモビールは吊るせますか?
はい。天井に穴を開けなくても、ベビーメリーのスタンドを活用したり、突っ張り棒や床置きのモビールスタンドを使ったりして吊るせます。穴を開けずに設置できる方法を選べば、賃貸でも楽しめます。大切なのは、どの方法でも土台をしっかり固定することです。
使っていたメリーに手作りモビールを付けてもいいですか?
アームの耐荷重に収まる軽さで、しっかり固定できるなら、手作りモビールに付け替えて使えます。メリーはもともと軽い人形を吊るす作りなので、モビールは軽く仕上げ、アームが傾いたりスタンドが倒れたりしないかを確かめてから吊るしてください。
吊るす高さの目安はどのくらいですか?
数字で決めるより、赤ちゃんが手を伸ばしても届かない高さで、あお向けの視線の少し先に全体が見えるところが目安です。赤ちゃんの様子を見ながら、少しずつ合わせてあげてください。
吊るす場所はどこがいいですか?
赤ちゃんが起きて過ごす活動スペースの上で、大人がそばで見守れる場所が向いています。顔の真上を避け、家族の動線を邪魔しない位置を選ぶと、安全に使えます。
まとめ|穴を開けなくても、モビールは飾れる

- モビールは顔の真上を避け、手の届かない高さに飾るのが、どの方法でも変わらない基本です
- 天井フックは自由度が高い一方、賃貸や下地の問題でためらう家庭も多いところです
- 穴を開けたくないときは、使わなくなったベビーメリーのスタンドを活用する方法がおすすめです
- 突っ張り棒+S字フックや床置きのモビールスタンドも、固定と転倒に気をつければ選べます
- 吊るし方が変わっても、部品固定・顔の真上を避ける・手の届かない高さ・眠る場所に常設しないの4つは共通です
穴を開けなくても、こんなに方法があるんですね。まずは使わなくなったメリーのスタンドを引っぱり出してみます。
それはいい再活用ですね。どの方法でも、軽く作って、しっかり固定して、顔の真上を避ける——ここだけ押さえれば大丈夫ですよ。作ったモビールを、赤ちゃんとゆっくり眺めてみてくださいね。
種類ごとの作り方をおさらいしたい方は、白黒のムナリモビールの作り方、色と光の八面体モビールの作り方、色の濃淡のゴビ・モビールの作り方、軽やかに舞うダンサー・モビールの作り方へどうぞ。
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