実践

八面体モビールの作り方|ムナリの次に手作りする色と光のモビール

白と黒のムナリを見終えた赤ちゃんに、次は色のあるモビールを手作りしてあげたい——そんな方へ、この記事ではモンテッソーリの八面体モビールを例に、身近な材料・大まかな作り方・きれいに仕上げるコツ、そして安全な吊るし方までを順にお話ししていきます。

コッ子さん

先生、ムナリの白黒はよく見てくれたので、次の色のモビールに進みたいんです。八面体って、どう作ればいいんですか?

先生

いい流れですね。八面体モビールは、光を反射する色紙で立体の形を作って吊るすもの。白黒の次に「色と立体」を楽しむ段階です。今日は材料選びから安全な吊るし方まで、一緒に見ていきましょう。

まだムナリを作っていない方や、モビールをいつから・どの順番で使うのかを知りたい方は、先にモンテッソーリ・モビールの4種類と安全な飾り方を読んでおくと、この記事がぐっと分かりやすくなります。白黒のムナリから作りたい方は、ムナリモビールの手作り記事へどうぞ。

手作りの前に|八面体モビールってどんなもの?

八面体モビールは、赤・青・黄など、光を反射する色紙で作った立体の八面体を3つ吊るしたモビールです。白黒から一歩進んで、色と立体の変化を楽しむ段階にあたります。

順番でいうと、モンテッソーリの視覚モビールはムナリ→八面体→ゴビ→ダンサーと進みます。八面体を使うのは、目安として生後1〜2か月ごろ。ムナリをよく見ていた赤ちゃんが、別の色や形にも目を向けはじめたころに替えてみます。

コッ子さん

白黒の次が、いきなり赤・青・黄なんですね。

先生

そうなんです。この時期の赤ちゃんは、はっきりした原色に気づきやすいんですよ。しかも八面体は立体なので、揺れると光の当たり方が変わって、面ごとに明るさが移り変わって見えるんです。

月齢は選ぶときのおおよその目安です。動くものを目で追う力の育ち方には一人ひとり幅があるので、カレンダーどおりに替えるより、赤ちゃんが心地よさそうに眺めているかを手がかりにしてください。

100均で揃う八面体モビールの材料と道具

八面体モビールを手作りするための赤・青・黄の光沢紙、棒、糸などの材料と、はさみ・定規・鉛筆などの道具

八面体モビールの材料も、多くは100均(セリア・ダイソーなど)で揃います。ポイントは、光を反射する紙を選ぶこと。ムナリの白黒とちがって、八面体は光沢感が主役になります。

材料の目安

  • 光を反射する色紙(ホイル折り紙・メタリックの光沢紙)……赤・青・黄の3色が基本です
  • 吊るす棒(竹ひご・細い丸棒・園芸用の細い支柱など)
  • 白い糸やテグス(透明の釣り糸)……八面体と棒をつなぎます
  • 手芸用の小さなリング、天井に留める金具やフック

道具の目安

  • はさみ・カッター(展開図をきれいに切るため)
  • 定規・鉛筆(下書きと折り目の線引きに)
  • 木工用ボンドや両面テープ(面を貼り合わせます)

品揃えは店舗や時期で変わるので、同じものが無いときは似た素材で代えてかまいません。光沢紙は片面だけメタリックのものが多いので、貼り合わせたときに外側が光る面になるように向きをそろえておくと、仕上がりがきれいになります。身近な材料で始めるアイデアは、100均でできるおうちモンテのお仕事にもまとめています。

八面体モビールの作り方|展開図から吊るすまで

正三角形8枚の展開図を描き、切る、折る、貼る、吊るすという八面体モビールの作り方5ステップ

作り方は、大きく分けて「展開図を描く → 切る → 折って貼る → 吊るす」の流れです。ここでは家庭で作るときの大まかな手順を紹介します。

  1. 展開図を描く……正八面体は、正三角形が8枚集まった立体です。光沢紙の裏に、正三角形をつなげた展開図を鉛筆で下書きします。1つの八面体につき、この形が1枚必要です。
  2. 切り出す……展開図の外側の線に沿って、はさみで切り出します。貼りしろ(のりづけ用の折り返し)を少し残しておくと、あとで組み立てやすくなります。
  3. 折り目をつける……三角形の境目の線を、定規を当てながら順に折っていきます。折り目をしっかりつけておくと、立体にしたときに角がぴんと立ちます。
  4. 貼り合わせて立体にする……貼りしろにボンドや両面テープをつけ、面と面を合わせて正八面体の形に組み立てます。同じ手順で、赤・青・黄の3つを作ります。
  5. 糸で吊るす……八面体の上の角に糸を通し、棒に結んでいきます。3つを別々の高さに吊るすと、揺れたときに動きに変化が出ます。

「作り方は簡単そう」と感じるかもしれませんが、実際にやってみると正三角形をきれいに切りそろえること折り目を正確に立てることが、思いのほか手間のかかる工程です。まずは手元の紙で小さめに試作してから、本番の大きさを決めるのがおすすめです。

きれいに仕上げるコツ|折り目・貼り合わせ・バランス

八面体モビールをきれいに仕上げるため、折り目をしっかりつけ、角をそろえて貼り、棒の水平を探す図解

八面体モビールの仕上がりを左右するのは、大きく3つ。折り目の正確さ貼り合わせの丁寧さ、そしてバランスです。

八面体は角のはっきりした立体だからこそ、折り目が甘いと角が丸まって、形がぼやけて見えてしまいます。定規を当てて一本ずつしっかり折ること。これだけで、立体感がぐっと引き立ちます。

貼り合わせは、面と面の角をそろえてから押さえるのがコツです。ずれたまま接着すると、光が当たったときに面のゆがみが目立ちます。ボンドは薄く、はみ出さない量で。3色とも同じ大きさにそろえると、吊るしたときの見え方が整います。

バランスは、棒に糸を結ぶ位置を少しずつずらしながら、指1本で棒を支えて水平になる点を探すのが基本です。八面体は立体で少し重みがあるので、ムナリの平らな形より水平が決まりやすい反面、3つの高さをそろえるかずらすかで印象が変わります。ここは一度で決まらず、何度か微調整することになります。

正直にお伝えすると、立体を左右そろえて作る工程は、平らなムナリより少し根気がいります。そのぶん、光を受けてやわらかく輝く八面体を赤ちゃんが見つめてくれる時間には、格別のうれしさがありますよ。

八面体モビールの安全な吊るし方

八面体モビールを顔の真上から外し、手の届かない高さに固定して、毎回点検しながら見守って使う安全図解

手作りモビールでいちばん大切なのが、吊るし方です。八面体は立体で少し重みがあるぶん、糸・棒・接着部分の点検を、飾る前にしっかり整えておきましょう。安全の考え方は、ムナリモビールの手作り記事の吊るし方とまったく同じです。ここでは要点を4つにまとめます。

部品が外れない工夫をする

  • 糸の結び目は二重にし、使うたびにゆるみやほどけがないか確かめる
  • 貼り合わせた面がはがれていないか、角がめくれていないかをたしかめる
  • 棒と糸のつなぎ目、天井の金具も、落ちてこないか毎回たしかめる

顔の真上ではなく、少し先に飾る

赤ちゃんをあお向けにしたとき、八面体が顔の真上に落ちてこない位置——視線の少し先に飾ります。万が一外れても顔にかからない場所を選ぶことが、安全の基本です。

手の届かない高さに、しっかり固定する

  • 赤ちゃんが手を伸ばしても届かない高さに吊るす
  • 天井やフックにしっかり固定し、ぐらつかないようにする
  • 手を伸ばしてつかもうとしはじめたら、視覚モビールは卒業の合図

眠る場所には常設しない

モビールは、赤ちゃんが起きて過ごす活動スペースで、大人がそばで見守れる時間に使うものです。ベビーベッドなど眠る場所に置きっぱなしにせず、寝かせるときは外すか、安全に離れた場所へ移してください。

対象月齢の目安は、八面体モビールとしては生後1〜2か月ごろから、手を伸ばしはじめる生後4〜5か月ごろまで。発達には幅があるので、月齢表よりも赤ちゃんの様子を手がかりにしてください。

八面体モビールの安全チェック

  • 糸・棒・貼り合わせが外れないか、使うたびに確かめる
  • 顔の真上を避け、落ちてこない位置に飾る
  • 手の届かない高さに、しっかり固定する
  • 眠る場所には常設せず、起きている時間に見守って使う

よくある質問

八面体モビールはいつから使えますか?

目安は生後1〜2か月ごろ、白黒のムナリの次の段階です。ただし月齢はおおよその順番で、赤ちゃんが別の色や形に目を向けはじめたころが替えどきのサインになります。今のモビールを心地よさそうに見ているなら、急いで替えなくてかまいません。

ムナリを飛ばして八面体から始めてもいいですか?

色から始めたいときは、八面体からでも大丈夫です。ただ、生まれてすぐの新生児期は、色よりも白黒のはっきりした明暗のほうが見つめやすい時期です。生後1か月を過ぎて、色のついたものに目を向けはじめたころなら、八面体から入る方法も選べます。

八面体とゴビ、順番が前後してもいいですか?

大丈夫です。ムナリ→八面体→ゴビ→ダンサーの順番は、「はっきりした色→色の濃淡→複雑な動き」という見る力の育ちに沿った目安で、月齢も重なっています(八面体は生後1〜2か月ごろ、ゴビは生後1〜3か月ごろ)。今のモビールを心地よさそうに見ているならそのまま、別のものに目を向けはじめたら次へ——カレンダーではなく、赤ちゃんの様子を手がかりにしてください。

赤・青・黄以外の色で作ってもいいですか?

基本は光を反射する赤・青・黄の3色ですが、はっきりした原色であれば、緑などを加えても楽しめます。大切なのは、色数を欲張らずにシンプルに見せること。この時期はまだ多くを一度に見せるより、はっきりした色を少しだけ用意するほうが、赤ちゃんの目に届きます。

ムナリの次はどれに進みますか?

八面体のあとは、色の濃淡をたどるゴビ、複雑な動きのダンサーへと進みます。順番や種類のちがいは、モビールの4種類と飾り方の記事にまとめているので、あわせてどうぞ。

まとめ|色と光の八面体を、白黒の次のひと手間で

ムナリの次に色と光を楽しむ八面体モビールを、折って貼り、安全に固定するポイントのまとめ図解

  • 八面体モビールは、光を反射する赤・青・黄の立体を3つ吊るす、色と立体を楽しむモビールです
  • 順番はムナリ→八面体。目安は生後1〜2か月ごろ、白黒の次の段階です
  • 材料の多くは100均で揃い、光を反射する光沢紙が主役になります
  • 作り方は「展開図→切る→折って貼る→吊るす」。折り目と貼り合わせが仕上がりを左右します
  • 吊るし方は、顔の真上を避け、手の届かない高さにしっかり固定。眠る場所には常設しません
コッ子さん

白黒の次は、こうやって色に進んでいくんですね。折り目を丁寧に、から始めてみます。

先生

それがいちばんですよ。角が少しゆがんでも、赤ちゃんはちゃんと光を見つめてくれます。ご家族で楽しみながら、ゆっくり作ってみてくださいね。

白黒のムナリからおさらいしたい方はムナリモビールの手作り記事へ、モビール全体の順番や替え時をもう一度確かめたい方はモンテッソーリ・モビールの4種類と安全な飾り方へ戻ってみてください。

(※ おうちで受けられるモンテッソーリレッスンは現在準備中です。くわしくは追ってお知らせします。)