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「モンテッソーリのおもちゃは手作りでいいの? それとも、ちゃんとした教具を買うべき?」——おうちモンテを始めようとすると、多くの方がここで一度立ち止まります。
先生、モンテッソーリのおもちゃって、手作りでいいんでしょうか。それとも、ちゃんとした教具を買ったほうがいいのか、迷っていて……。
その迷い、とても自然なものですよ。先にお伝えすると、おうちモンテは基本的に手作りで始められます。そのうえで、市販やレンタルという選び方もあります。この記事では、その3つを並べて、ご家庭に合うものを見ていきましょうね。
まず結論|手作り・市販・レンタルは「今の家庭の状況」で選ぶ

どれか一つが「正解」というわけではありません。ご家庭が使える時間・予算・お子さまの月齢によって、いちばん続けやすいものは変わってきます。3つの揃え方には、それぞれ得意なところと大変なところがあります。ざっくり並べると、こんなイメージです。
- 手作り:費用はほとんどかからない。作る手間はかかるが、子どもに合わせて調整しやすい
- 市販の教具:完成度が高く、そのまま使える。まとめて揃えると費用はかさむ
- レンタル・サブスク:買わずに本物を試せて、月齢に合うものが届く。合わなければ返せる
大事なのは、この3つはどれか一つに決めるものではないということです。ふだんは手作りで、気になる教具だけレンタルで試す、という組み合わせもできます。次から一つずつ、もう少し具体的に見ていきますね。
3つの揃え方・ざっくり比較
- 手作り:お金はかからない/手間はかかる
- 市販:そのまま使える/まとめ買いは高い
- レンタル:本物を試せる/月々の費用がかかる
手作りおもちゃ|おうちモンテは、まず自作から始められる

やっぱり最初は手作りからでいいんですね。でも、ちゃんとした教具じゃないと意味がないのかな、って思っちゃって。
そんなことはないですよ。子どもが夢中になるのは、立派な教具かどうかではなく、「今やりたい動き」に合っているかどうかなんです。手作りでも、そこがぴったり合えば、驚くほど集中しますよ。
おうちモンテの入り口として、いちばん気軽で、いちばん理にかなっているのが手作りです。1〜2歳ごろの子が夢中になる「つまむ」「落とす」「注ぐ」「通す」といった動きは、家にあるものや100円ショップの材料で十分に用意できます。
手作りのいいところは、費用がかからないだけではありません。目の前の子どもに合わせて、その場で調整できることです。穴が小さすぎれば大きくする、難しすぎれば一段やさしくする——市販の教具ではできない微調整が、手作りなら自由にできます。子どもの「できた!」に合わせて育てていける道具、それが手作りの強みです。
具体的な作り方やアイデアは、100均で揃えるおうちモンテの記事にまとめています。何から始めるか迷ったら、まずはそちらをのぞいてみてください。手作りだけでも、おうちモンテはしっかり形になります。
市販の教具|「本物」を手元に置きたいとき

一方で、市販の教具ならではの良さもあります。木の手ざわり、正確に作られた形、そろった色——こうした素材や仕上げの美しさは、手作りではなかなか出せません。モンテッソーリでは、子どもが触れるものの質感や整った作りも、大切な要素だと考えます。
市販が向いているのは、たとえばこんなときです。
- ピンクタワーや円柱さしなど、正確な大小・寸法が意味を持つ教具を使いたい
- 作る時間がなかなか取れず、完成したものをそのまま使いたい
- 長く使うことを前提に、しっかりした道具を一つ持っておきたい
気をつけたいのは、教具を一度にたくさん揃えないことです。棚いっぱいに並べても、子どもが一度に向き合えるのはひとつです。今いちばん夢中になっている動きに合う教具を、一つか二つ。そこから始めれば十分です。買うなら「今の子に必要な一点」を選ぶ——この考え方は、手作りでも市販でも変わりません。
レンタル・サブスク|作る時間がもったいない、本物を試したいなら

手作りする時間もなかなか取れなくて……。でも教具を買い揃えるのは、高いし、合わなかったらどうしようって不安で。
その気持ち、よく分かります。そんなときの三つめの選択肢が「借りる」なんです。買う前に本物を試せて、月齢が変われば次のものに替えられる。今はそういうサービスもあるんですよ。
「手作りする時間がもったいない」「かといって高い教具を買って、うちの子に合わなかったら困る」——そんなときに向いているのが、教具のレンタルやサブスクです。月々の定額で、今の月齢に合った教具が届き、合わなければ返せるのがいちばんの利点。使わなくなった教具が家にたまっていく心配もありません。
たとえば「イマノマナビ」は、モンテッソーリ教育式の、発達段階に応じたプレイキットが定額で届くサブスクです。対象は生後7ヶ月〜満3歳。月額5,480円(税込)で、入会金と往復の送料はかかりません。3ヶ月ごとに、その時期に合ったキットが届く仕組みです。買い揃える前に「本物の教具ってどんな感じだろう」と試してみたいご家庭には、無理のない入り口になります。
もちろん、レンタルは「必ず使うべきもの」ではありません。手作りで十分楽しめているなら、それがいちばんです。時間をお金で少し補いたいとき・本物を気軽に試したいときの選択肢として、頭の片隅に置いておいてください。
レンタルが合いやすいご家庭
- 手作りや買い物にかける時間をあまり取れない
- 高い教具をいきなり買うのは不安。まず試したい
- 月齢の変化に合わせて、こまめに替えていきたい
月齢・予算・時間で選ぶ|我が家はどれがいい?

3つの特徴が分かったら、あとはご家庭の状況に当てはめるだけです。決め手になるのは、おもに「使える時間」「予算」「子どもの月齢」の3つ。目安として、こんな選び方があります。
- 時間はあるが、予算は抑えたい → 手作り中心。100均の材料でまずは一つ
- 時間が取れないが、質のよいものを使いたい → レンタルで月齢に合う教具を、または市販を一点だけ
- 買う前に、本物を試してから決めたい → レンタルで試し、気に入ったものだけ後で購入
- 月齢が上がって、動きがどんどん変わる時期 → 手作りで小回りをきかせつつ、要所をレンタルで補う
繰り返しになりますが、3つは組み合わせて構いません。ふだんは手作り、気になる教具だけレンタルで試す——これがいちばん続けやすい、という方も多いです。全部を完璧に揃えることより、今日、子どもが一つのお仕事に集中できる環境を整えること。そちらのほうが、ずっと大切です。
よくある疑問

手作りだけで十分ですか?
はい、おうちモンテは手作り中心で十分に続けられます。とくに1〜2歳ごろの「つまむ・落とす・注ぐ」といった動きは、身近な材料でしっかりカバーできます。市販やレンタルは、「作る時間がない」「正確な大小を扱う教具を使いたい」といったときの、追加の選択肢だと考えてください。
モンテッソーリの「教具」と、ふつうの「おもちゃ」は何が違うのですか?
ふつうのおもちゃが「遊んで楽しむもの」なら、教具は「一つの動きや感覚を、子どもが自分で繰り返して身につけるための道具」です。目的が一つにしぼられていて、正解が分かりやすく、自分で間違いに気づける作りになっているものが多いのが特徴です。ただ、家庭では呼び方の違いにこだわりすぎなくて大丈夫。子どもが集中して取り組めるなら、それが良い道具です。
教具はいつまで使えますか?
月齢によって、子どもが夢中になる動きは変わっていきます。今の教具にあまり向かわなくなってきたら、それは次の段階に進むサインです。手作りなら少し難しく作り替える、レンタルなら次のキットに替える、というように、子どもの育ちに合わせて入れ替えていくのが自然です。一つの道具を長く使い続けることが目的ではありません。
何から買えばいいか分かりません
まずは買う前に、今いちばん夢中になっている動きを観察してみてください。落とすのが好きなら落とすお仕事、注ぐのが好きなら注ぐお仕事。その動きに合うものを、手作りか、レンタルで一つ試す。そこから始めれば、大きく外しません。棚をいきなり埋める必要はありません。
まとめ|全部そろえるより、今日の一つを

- おうちモンテは、基本的に手作りで始められます。まずはそこから
- 市販の教具は、正確な形や質感を手元に置きたいときに向いています
- レンタル・サブスクは、作る時間を補いたいとき・本物を試したいときの選択肢
- 手作り・市販・レンタルは、使える時間・予算・月齢で選び、組み合わせてもよい
- 全部そろえることより、今日、子どもが一つに集中できる環境を整えることが大切
どれか一つに決めなきゃ、と思い込んでいました。うちは手作りから始めて、気になる教具だけ借りてみる、でいいんですね。
それがいちばん続けやすい形だと思いますよ。道具は、子どもの「やりたい」に寄り添うための手段です。ご家庭のペースで、無理なく選んでいってくださいね。
具体的な手作りアイデアから始めたい方は、100均で揃えるおうちモンテの記事を、おうちモンテそのものの始め方は最初の一歩の記事もあわせてどうぞ。
(※ おうちで受けられるモンテッソーリレッスンは現在準備中です。くわしくは追ってお知らせします。)